決勝戦で昨年準優勝のアイシン軽金属と長崎県教員(第41回大会優勝)の強豪同士の対戦となり2ー1で長崎県教員が優勝を果たした。準優勝のアイシン軽金属は、36回大会で2部優勝し、その後、3位入賞を4回、昨年度は準優勝を果たし、本年はいよいよ優勝を目指し、新戦力として拓大OB黒川選手を先鋒に据え、予選を3勝8点の2位(同率1位)で通過し、鰹シ源・山口県教員を降し決勝戦へ臨んだ。一方長崎県教員も本年度国体の開催県であり、アマ横綱松永選手が交替にまわるほどの選手層の厚さがあり、特に大将の高橋選手は予選から決勝まで全て勝利し、チームを優勝へ導いた。
幡多農業高校が、準決勝で強豪富山教員を降し、決勝まで勝ち進み、惜しくも、2部実力No.1の石川県教員に敗れた。しかし初出場としては十分健闘し、土俵を沸かせた。優勝した石川県教員は、昨年度個人優勝武田5段を先鋒に擁し、予選をトップで通過すると、決勝トーナメントでも順当に勝ち上がり、決勝戦では幡多農業高校を3ー0で降し、その実力を見せ付ける結果となった。
団体優勝の長崎県教員は充実しており、交代選手の松永選手が九州電力吉田選手に敗れたものの、ベスト4に高橋・野口・田中の3選手が入ると言う団体戦優勝の勢いさながらの結果となった。
その中で、特に高橋選手は予選3回戦で実力者中村(39・40回大会優勝)を突き落としに降すなど、団体戦全勝についで勝利を重ね、決勝まで負ける事無く、完全優勝を成し遂げた。一方準優勝の九州電力吉田選手も、鋭い出足とスピードある突き押しで、松永(長崎県教員)田中(摂津倉庫)老月(アイシン軽金属)を降し、さらに準決勝では田中(長崎県教員)に出し投げで降し尻上がりに調子を上げて決勝に臨んだ。
次年度は、2部優勝の石川県教員が1部に昇格することで、より一層実力伯仲の熱戦が繰り広げられることが予想されます。
本年の国体開催県の長崎県教員が団体1部で優勝したように、次年度の国体開催県である和歌山県勢が同様に優勝を手にすることができるのか?またその他に新しい選手が彗星のごとく現れ活躍するのか?
次年度大会も大いに今年以上に楽しめるものと期待しています。
大会委員長 吉川幸生