団体一部決勝戦
和歌山県庁(和歌山県) 1 - 2 株式会社松源(和歌山県)
先鋒戦◯冨田(和歌山県庁) VS 村井(株式会社松源)●
村井は、新人2名が加わることにより、松源内のレギュラー争いも激しくなり、今大会は先鋒として出場を果たした。試合内容も簡単に負けない姿勢が多分に出ており、稽古は十分であると思わせる試合が随所に見られた。
立ち会いと同時に、冨田が右を差して掬い上げ、十分な体勢で寄り、必死で守る村井を寄り倒した。
中堅戦●関沢(和歌山県庁) VS 森本(株式会社松源)◯
立合い森本が関沢を右四つに組み止め、土俵中央右から下手投げで、相手の寄りをかわそうとするが、森本は逆に左から出し投げをうった。
大将戦●浅田(和歌山県庁) VS チンバト(株式会社松源)◯
立合いは互角で土俵中央で右四つ、浅田・チンバト互いに仕掛けるタイミングを計る。
浅田がその瞬間、左を巻きかえ一気に寄ろうと勝負を賭ける。その時、チンバトは右の下手投げを打つ。この下手投げが見事に決まり、松源が30年ぶりの優勝を果たした。
団体二部決勝戦
長崎県教員(長崎県) 3 - 0 岐阜県教員(岐阜県)
先鋒戦◯松永(長崎県教員) VS 木村(岐阜県教員)●
両チームの中心選手同士の戦い。松永選手(57代アマチュア横綱)に対して木村選手も平成19年に実業団学生対抗相撲刈谷大会で優勝の経験があり、実力者同士の対戦である。
立合い木村が仕掛け、松永を土俵際まで追い詰めるが、松永が左に体をかわし、逆に押し返す。堪らず木村は土俵を割る。
中堅戦◯石山(長崎県教員) VS 松橋(岐阜県教員)●
昨年、石山は先鋒で出場し、高知県教員との対戦に涙をのんだが、今年は決勝トーナメントに入ってから調子が上がっており、決勝の土俵に気合十分で臨んだ。
立合いから一気に前へ出て、長身の松橋が一瞬石山の頭を押さえ引こうとするが、石山はおかまいなしに前へ出て、一気に松橋を押し出しに降し優勝を決めた。
大将戦◯布田(長崎県教員) VS 森(岐阜県教員)●
団体戦の勝負は決しているが、意地と意地がぶつかる好試合。
立合い土俵中央で右四つ組合い、森が寄り切ろうと赤房下へ寄っていくが、逆に森の寄りを利用し、布田が上手投げで降し、優勝に華を添える3勝目だった。
個人戦決勝戦
中村 優太(山口県教員) ○(寄り倒し) 木村 雄(岐阜県教員)
◯中村 VS 木村●
中村は立合い踏み込み鋭く、木村に左かいなを差しながら前へ出る。木村は堪らず右から小手に振るが、中村の出足が早く黒房下に寄り倒す。
中村は昨年の全国教職員大会での優勝があり、一方の木村も過去全国大会で優勝している。決勝戦はどちらも優勝候補の一人であることは間違いなく、今後、高いレベルでの戦いが見込まれ、ますます楽しみである。